一つ心に決めた事がある。

それを君に言うつもりはないけれど。

君は私の決断を怒るだろうか?悲しむだろうか?嘘つきとののしるだろうか?
だけど、鋼の。
これだけはどうしても、譲れないんだよ。

例え結果が、君を裏切ることになったとしても            












































「大佐〜ッ!!」
元気。としか言いようの無い少年の声に呼び止められて、ロイは歩みを止める。
ここは軍部内の廊下だというのに、人目も憚らず大声で自分を呼び止める人物には一人しか覚えが無い。

わずか12歳にして国家資格を取った天才錬金術師。
「鋼」という厳つい名を背負うにも関わらず、心は綺麗なままの少年。
光を弾く美しい金糸の髪に、意思の強さを物語る黄金の瞳。
いつも不敵な笑みを崩さない。
エドワード・エルリック彼だけだ。

「鋼の・・・。廊下で大声を出すのは止めなさいと、何度言ったら・・・・・。」
振り返りながら、呆れたように呟くロイの言葉が、不意に途切れる。
普段、めったに感情を表すことの無い切れ長の目が、驚きに微かに見開かれた。

「ヘヘッ。どう?似あってるか?」
ロイを驚かせた事に満足がいったのか、エドワードは楽しそうに笑った。
自分の格好を見せつけるように、くるりと回ってみせる。
そのエドワードの姿を見つめて、ズキンとロイの胸に痛みが走る。

エドワードが身にまとっているのは、いつもの黒い服装に緋色のコートの見慣れたものではなくて、ロイと同じ青色の軍服だった。

「俺は軍服なんていらねーって、言ったんだけどさ。式典とかで急に必要になることもあるだろうから、一着は持っていたほうが良いって、ホークアイ中尉が用意してくれることになってさ・・・・・大佐?」
エドワードを見つめたまま、黙りこくってしまったロイにエドワードは首を傾げる。
確かに視線はエドワードに向けられているのに、だけどロイが見ているものはエドワードではないような。
そんな不可思議な印象をエドワードは受ける。

「あ・・・・、ああ、良く似合っているじゃないか。」
どうかしたのか?と、視線で問いかけるエドワードに、ロイは微かに慌てたような声で答えた。

あきらかに不自然だった一瞬の間に、エドワードの目が眇められる。
「な・・・何かね?」
じっと見上げられて、ロイはわずかに身を引く。
こういう時のエドワードの眼差しが、ロイは苦手だった。

視線を逸らすことをことを許さない強い眼差しは、心の奥底まで見透かしているようで。
普段は感情を隠すことは得意だと、自負しているはずの自分がどうにも落ち着かない気分にさせられる。

しかし、ロイがエドワードの視線に居心地の悪さを感じるのよりも早く。
珍しくエドワードの方が、ロイより視線をはずした。

「べっつに〜。ただあんたから素直に褒められるなんて、不気味だなと思っただけだよ。」
両手を頭の後ろに組みながら、ロイに背を向けたエドワードに、ロイは気づかれない程度にホッと息をつく。
しかし、言葉には微かな動揺さえも、おくびにも出さない。

「中々失礼だな、鋼の。人がせっかく馬子にも衣装だと褒めているのに。」
「だーッ!!それのどこが褒めてるんだよ!」
呆れたような表情で振り返るエドワードに、ロイはクスリと笑ってみせる。

「それは悪かったな、私からは心からの賞賛のつもりだったのだが・・・。」
「いや、全然褒め言葉になってないから。・・・・・・と、いけね。これまだ仮縫いの最中だから、あんまり長く着ているわけにいかねぇんだ。」
思い出したように呟くエドワードを、ロイは不思議そうに見つめた。

「仮縫い?軍部支給の軍服は、サイズは豊富だったと思うが?」
ロイの言うとおり、軍服は着るものの携わる仕事が仕事だけに、消耗も激しい。
ゆえに、至急に軍服が必要になったときに困らないように、軍服はある程度の体型に対応できるよう、かなり細かいサイズに分かれて作られている。
よっぽど特殊な体型でもない限り、すぐに自分の身体にあった軍服が見つかるはずなのだ。

「・・・・・あんたもいちいち嫌味だな。」
「鋼の?」
大げさなほどの大きなため息をつくエドワードの、言葉の意味を計り損ねてロイが首を傾げる。
「それでも、俺には合うサイズが無かったんだよッ!!文句あるかッ!!」
顔を赤くしてそっぽを向いてしまったエドワードに、ロイはプッと小さく吹き出す。

「そ・・・・・そうか、一番小さいサイズでも、鋼のには大きかったか・・・。」
クックックと笑いながら、ロイの胸はズキリズキリと痛みを訴える。
だけど、表面上はあくまでも楽しそうに、ロイは笑いを堪えながら言う。

「笑うなッ!!言っておくけど、ほんの少しだぞ!!ほんの少し俺の身体より軍服が大きかったから、詰めてもらうだけだからなッ!!」
なぜか偉そうに胸を張ってエドワードが言い放つ。
「まぁ、そういうことにしておいてもいいが・・・・。」
右手で口元を押さえたまま、いまだに笑いを抑え切れないというように、ロイは語尾を震わせる。

エドワードの言い分を、いまいち信じていない様子のロイに、エドワードは釈然としないものを感じる。
が、仮縫いだからとあんまり激しく動くなと、あらかじめ注意を受けている以上、ロイに掴みかかって笑いを止めてやることも出来ない。

「・・・・・いや。でも、実際よく似合っているよ。」
ふてくされた様にロイを見ていたら、不意に笑いを収めた真剣な眼差しで見つめられた。
「大佐?」

意外な言葉に、驚いたようにエドワードがロイを見上げる。
「そうしていると鋼のも、立派な軍の狗だな。」
痛みをこらえるような眼差しで、自分を見つめる瞳にエドワードは戸惑う。

「だ・・・から、俺は何度も言ってるだろ?軍の狗になんかならないって。目的のさえ果たせば、こんな銀時計すぐにでも突っ返してやるよ。」
何時に無く不安定なロイに、エドワードの言葉も途切れがちになる。

「そう・・・・・・だな。早く目的が果たせると良いな・・・。」
どことなく寂しさを滲ませたロイの言葉に、エドワードは動きを止めた。
いつもならば、せっかく人が推薦してやったんだから、もっと軍に忠誠心をみせろとか何とか、嫌味を言う同じ口から出たとは思えない言葉に、今度こそ驚きを隠しもせずエドワードはロイを見上げる。

「あんた熱でもある?」
「だから、失礼だと言っている。別に熱など無い。どうして君は、そうやって人の親切心をふみにじるんだ?」
いや、普段が普段だから・・・とはさすがに言えずに、エドワードは口をつぐんだ。
軽口を叩くには、今日のロイは様子がおかしすぎる。

「ところで、何時までそうしているつもりだ?鋼のが戻らないと、担当のものも困るんじゃないのか?」
「あ、そうだ。取り敢えず大佐に見せたいからって、無理して抜けさせてもらったんだ。」
ロイの言葉に、エドワードが頷く。
「だったら、そろそろ戻りたまえ。あまり周りの者へ迷惑をかけてはいけない。」
「へっ。普段部下に迷惑かけっぱなしのあんたには、言われたくない台詞だな。」
軽口を叩きながらも、素直にエドワードは踵を返す。
どうにも話を逸らされた感はあるが、時間があまり無いのも確かなのだ。

「じゃ、大佐また後でな。」
駆け出しつつ、エドワードはかるくロイに手を上げる。
「ああ、早く特注の軍服が出来るといいな。」
「るっさい!!特注言うな!!」
感情を剥き出しにして噛み付いてくる姿が、またロイの笑いを誘った。

嵐が過ぎ去って、急に静けさを取り戻した廊下で、ロイは小さくため息をつく。
「全く。そんなに無理を言って抜けてこなくても良いだろうに・・・。」
そうまでして、自分に見せたかったのかと思えば、悪い気はしないが。
ふぅとため息を一つついて。
ロイも自分の仕事に戻るため、止めていた足を再び動かす。


変わらず、ズキズキと胸は痛んでいた。












執務室へと戻ったロイは、執務机の椅子に腰掛けながら、ぼんやりと自分の背後の窓から空を見上げていた。

天井にまで届きそうな大きな窓から見える空は、どこまでも澄み渡っている。

澄んだ青色に、ロイの脳裏に軍服を着たエドワードの姿が思い浮かぶ。
自分にあうサイズが無いからと、服を詰めてもらうと言っていたエドワード。

普段は大人顔負けの会話をしているから、忘れがちだけど。
エドワードはサイズの豊富な軍服でも、サイズが無い程の幼い少年なのだ。
その少年を、軍に引き入れたのは紛れもなくロイ。
だが、その事実が、どうにも最近ロイの胸を締め付ける。

後悔・・・・・・・・・しているのだろうか。
ロイは自分自身に問いかける。

人殺しを恐れる純粋な少年を、軍に向かえ入れてしまったことに。

自分の示した道は、間違いではなかったのだろうか?
その不安が拭い去れない。

あのリゼンブールで出会った少年は、生きているけど死んだ目をしていて。
自分の道は自分で切り開いて見せろと、言ったのはロイ自身。

一年後、少年は見違えるほどの意志の強さを宿した瞳で、自分の前に現れた。
その人を射抜く瞳に、無限の可能性を見た気がした。

今更だと思っても、考えずにはいられない。
本当に軍の狗にならなければ、彼らの身体を元に戻す方法は無かったのか?
確かに軍人になるのが、情報を入手するにも、賢者の石について研究を重ねるにも、一番手っ取り早い方法ではあったけれども。
引き換えにするには、軍属になると言うのは余りにもリスクが高すぎる。

彼ほどの才能があれば、無理に軍人になどならなくても、時間はかかったとしても、いずれ賢者の石にたどり着いたのではないかと思ってしまうのだ。

最近軍部内で不穏な噂が流れているのは、ロイの耳にも届いている。
戦争が始まるのかも知れない。
薄々ロイはその気配を感じていた。

ならば国家錬金術師が兵器として、戦場に借り出される可能性は高い。
あの幼き少年に人殺しが出来るのだろうか・・・・。

答えは、否、だ。

ロイはゆっくりと首を振る。
普段強がって見せても、エドワードに人殺しが出来るとは、到底思えない。
そんな彼が戦場に出て、何が出来ると言うのか。
むざむざ殺されに行くようなものだ。

駒になればいいと、彼を軍に誘ったのに。
自分の目指す高みへの、足がかりになればいいと。
だけど今更自分があの少年を切り離せないことなど、ロイには嫌になるほど分かっていた。
惹かれてしまったから。
彼の中にある強さに。太陽のような、彼の存在に。
ロイが取るべき道は、自ずと決まっている。

もしも戦争が始まったら、私は            

コンコン。
ドアを叩かれる音に、ロイはハッと沈み込んでいた世界から、現実へと引き戻された。

「大佐いるか?」
返事も待たずに開けられたドアから、見慣れた金糸がひっこりと顔をだす。
服装は軍服から、いつもの服装へと戻っていた。
「なんだよ、いるなら返事ぐらいしろよ。」
ロイが部屋の中にいたことに安堵した表情を見せつつ、口先だけはエドワードは文句を言ってみせる。

「なんだ鋼の?許可もなしに部屋に入ってくるなんて・・・・。」
「何度もノックしたっての!あんまり返事が無いから、てっきり部屋にはいないかと思ったぜ。」
遮るエドワードに、ロイは何度か目をしばたかせた。
どうやら考え事にふけっていて、気がつかなかったらしいと漸く思い至る。
「・・・・・ああ、それはすまなかったね。」
にっこりと笑ってみせるロイに、エドワードは途端に顔をしかめた。

誰もが見惚れるようなロイの笑みは、たいがい何か触れられたくない話を始めたときに出ることが多い。
誤魔化されてなるものかと、エドワードはグッと拳を握る。

「鋼の?」
面白くなさそうに自分に近づいてくる少年を、ロイは机の上に両肘をついて組んだ両手の上に顎をのせたまま、見上げた。
「あんた、また難しいこと考えてるだろう?」

単刀直入なエドワードの指摘に、思わずロイは息をのむ。
全く・・・・・どうして、子供とはこんなにも勘が良いのか。

「・・・・何のことか分からないな。」
「とぼけるなよ。あんた、さっきの俺の姿を見て、何を見ていた?何を考えていた?」
執務机の上に両手を置き、エドワードはじっとロイを見つめた。
ロイは答えない。
沈黙が、エドワードの問いかけを肯定しているようなものだった。

「・・・・・・・・・・俺を軍に呼んだこと後悔しているのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな事はないよ。」
実際ロイにも分からないのだ。
自分が後悔しているかどうかなんて。

ただ軍服を着たエドワードの姿を見て、現実をまざまざと見せ付けられたような気がした。
いくら各地を旅をすることが許されていても、エドワードも軍人の一人なんだと。
軍の狗と言う楔からは、決して逃れられないのだと。

「なぁ、何度も言っただろう?きっかけを作ったのは、確かにあんたかもしれないけど、軍に入ったのは俺の意思だって。」
エドワードは机についたままの、ロイの右手を取ると手の甲にそっと唇を寄せた。

「鋼の?」
「だからあんたが後悔する必要もないし、自分を責める必要もない。今更この手を放そうとするなんて卑怯だよ・・・・・・。」
エドワードはペロリと、ロイの手を舐めた。

「ッ!・・・・・鋼のッ!!」
驚いてロイは手を引こうとするが、しっかりと手を掴んだエドワードは決してロイの手を放さない。

「大佐・・・、あんたは優しすぎる・・・・・。」
俯いたままエドワードは呟く。
「なんで俺まで背負込もうとする?確かにあんたからみたら、俺はガキかもしれないけど・・・・。」
顔を上げて、エドワードはロイを見つめる。
黄金の瞳に、切ない光を映して。

「俺は自分の意思でここに来たんだ。自分の欲しいものを得るために。後悔なんてしていないし、俺は絶対弟の身体を手に入れてみせる。」
強い瞳。どんなに不可能なことでも、きっと可能にしてしまうような。
「・・・・・・・・ああ、君ならきっと出来るさ。」
眩しささえ覚えて、ロイは目を細める。

「それに・・・・・・。この手を放すつもりも、俺にはない。」
不意に握り締められた手に力を込められる。
「例えあんたがどんなに、離そうとしても・・・・だ。そう簡単に、俺から逃げられると思うなよ?」
不敵に笑いながら、再びエドワードの舌がロイの手の甲をすべる。

「ふ・・・・・ん・・・・・。」
ゆっくりと指の股を舐められて、ゾクリとロイの背に快感が走る。
ピクリと反応を返す手に構わず、エドワードはロイの手に愛撫を続ける。

「あんたは俺のもんだ。」
強い言葉で言い切って。
顔を上げたエドワードに、ロイは噛み付くように口付けられる。
「ん・・・・・・んんッ・・・・・ッ。」

吐息さえも奪うような荒々しい口付けに、ロイは苦しげな声を上げた。
強引に顎を掴んで、口腔内にエドワードの舌が滑り込んでくる。
歯列をなぞり、ロイの舌を強引に絡め取る。

甘さとは程遠い口付けなのに、全身で求められていることが分かるから、ロイされるがままに口付けを受け止める。

自分と離れるつもりは無いと、エドワードは言ってくれる。
ああ、本当にそうなればどんなにいいかと、思わずにいられない。
きっと、彼とならどんな場所でも生きていける。
まるでおとぎ話のようだ。最後は必ずハッピーエンドで終わる。

だけど、現実はそんなに甘くないし、自分にそれは許されない。
彼に頼りきってはいけない。
彼に自分と同じ道を歩ませてはいけない。

「好きだ・・・・・ロイ・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・ああ。私もだよ。」
口付けを解いて真摯な眼差しで告げる少年の首筋に、ゆっくりと腕を回してロイは答える。

抱きついてきたロイに答えるように、エドワードがロイの細い肢体を掻き抱く。
「俺の手を離さないで。」
切ないほどのエドワードの願いに、ロイは小さく頷く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・勿論だとも。」
大人は嘘をついてばかりだと、心の底で自嘲気味に笑いながら、ロイは再び重ねられるエドワードの唇を受け止めて、そっと目を閉じた。


















一つ心に決めている事がある。
君にどんなに責められようと、それは絶対に譲れない。





ゆっくりと、ロイの意識が覚醒する。
ぼんやりと目に映るのは、執務室に備え付けられた、自分専用の仮眠室の天井。

ああ、眠ってしまっていたのか・・・・・・。
目覚めきらない頭で横を向けば、満足そうに眠るエドワードの顔が目に入って。
ロイは自分がベットに寝かされていることを知る。

運んでくれたのか・・・・・?
執務机での行為の後の意識が、ふっつりと途切れていることからして、ロイをここまで運んでくれたのはエドワードに間違いない。
小柄な見かけとは違い、機械鎧の腕と足を支える為に鍛え上げられた身体は、以外と力があるらしい。

ゆっくりと身体を起こすと身体が軋む。
身体の中に残る倦怠感に先ほどの行為をまざまざと思い出させられて、微かにロイは頬を赤らめる。
全くお子様のクセに・・・・。

ロイを抱くときに見せる顔は男そのものでも、本来は一人用の仮眠用の簡易ベットに、コンパクトに収まる姿といい、あどけない寝顔は子供そのものだ。

おまけにこれはなんだ。
ふ、と笑いながらロイは自分の右手を軽く持ち上げる。
ロイの指にしっかりと絡みつくのは、エドワードの左手だった。
絶対に放さないというように、しっかりと握り締められた手に、ロイはその白い頬をそっと寄せる。
知らず涙が一筋流れた。

すまない・・・・・・鋼の。
私はこの手を放す覚悟なんて、とっくにできてしまっているんだよ。

もしも戦争にかりだされるような事態になったとしても、私は君を戦場に連れて行くつもりはないから。
その時は、私は君を軍からぬけさせる。
それが私の決めたこと。

その時が、私たちの終わりのときだ。
血で手を染めるのは、私だけで十分なんだよ・・・・・・・。

一緒に生きようと誓った君には、何よりも酷い裏切りかも知れないけれど。
私は一人で行くよ。
私は一人でも大丈夫だから。一人でも戦場で生き抜いてみせるから。

穏やかに眠るエドワードの寝顔を見つめながら、ただ祈る。
頬をすべる涙が、エドワードの生身の左手を濡らしていく。
嗚咽を漏らすこともなく、ただ涙だけがほろほろと溢れてくる。

どうか、君はこの冷たい場所には降りてこないで。
優しい君が人殺しになる必要はないから。




君だけは日のあたる場所で生きて。
それが私の願い                       















END(2004/06/05up)