それぞれの冬 そのA

ロイ「ハクション!」
ハボック「あれ?大佐、風邪ッスか?」
ロイ「何を言う。軍人たるもの、そうそう風邪など引くものか!」
ハボック「とかいいつつ、この前も高熱出してぶっ倒れたばかりじゃないっスか・・・」
ロイ「う゛・・・。あ・・・あれは油断していただけだ」
ハボック「大佐の場合、生活が不規則だからいけないんですよ。どうせ、昨日も夜更かししてまた本でも読みふけってたんじゃないですか?
集中したら周りが見えなくなるのは、大佐も大将と変わりないッスね」
ロイ「そ・・・そんなことは・・・」
ハボック「とにかく。風邪は引き始めが肝心なんですよ。今日は温かくしていてくださいね。・・・・なんなら・・・。俺が暖めてもいいッスけど?」
ロイ「ハボック少尉・・・・」(戸惑ったように見つめる)
ハボック「俺の気持ち・・・分かってますよね?」
ロイ(しばし沈黙して)「そうだな・・・・・。ハボック少尉を燃やせば、しばらくの間は暖かいかもな(怒)」(きゅっと発火布をはめる)
ハボック「・・・・じょ・・・冗談です・・・スミマセン・・・・」(冷や汗ダラダラ)